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「伝習録」を楽しく学ぶ・その二

さいたま市市民活動サポートセンター九階ラウンジで2月二回目の「四つの幸せ塾」を開催しました。王陽明は一生を通じて、修行工夫を続けた人で、その学問・思想は絶えず進歩した。陽明の学説が絶えず進歩したことは、後年の説に比べて、以前のものが未熟であったことになる。弟子の銭徳洪はこれを「少年未定の論」と呼んでいるが、少年未定の論に対するものは晩年の定論である筈で、陽明が晩年に到達した定論を求めるなら、それは良知の説に他ならない。良知の語は孟子の尽心篇に本づくもので、良知とは、人間に固有する自然の本能で、善悪是非を知るものとした。そして孟子のそれは萌芽・基底であったのに対して、初めから完全なものとしている。学びの道はおくが深く、完成や完全と言う事が無い事を陽明の生き方自体が、自ずから示しているのであった。


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さいたま市市民活動サポートセンター