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万葉集を自由に楽しむシリーズ・その四

8月25日(土)、さいたま市市民活動サポートセンター九階ラウンジで四回目(通算では58回目)の楽しい学びを実施しました。「いくばくも 生けらじ命を 恋ひつつそ 我は息づく 人に知らえず (― この私の生命はいくらも生きるものではないだろうに、恋に苦しみながら私は溜息をついている。人には知らせずに、一人ぼっちで、本当に孤独な状態で……」「大夫(ますらを)の 聡き心も 今は無し 恋の奴(やつこ)に われは死ぬべし (― 立派な一人前の男としての理性も、今は少しも作用しなくなってしまった。この体たらくでは、自分はきっと恋の思いに、身も心も焼かれて木偶の坊のように浅ましい人間として、死んでいくに違いない。本当に、情けないことだ)」。如何ですか?古代人は、万葉人は素朴で、単純で、洗練されていない―、そんな根拠の希薄な先入観念を、私たち現代人は抱いてはいないでしょうか。この二つの
「正(ただ)に心緒(おもひ)を述ぶ」の中から選び取った短歌からでさえ、内省的で極度に洗練された心性をうかがい知ることが出来ますね。進化論に対して、「退化論」を唱えたくなるほど、私たちの精神は鈍化と遅鈍の道をひた進んでいるかの様な今日この頃。一服の清涼剤として、万葉歌を服用してみては如何でしょうか?皆様方の、ご参加を期待しております。
 

 
   


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さいたま市市民活動サポートセンター