田島ケ原サクラソウ自生地を守る会
                               

2012年の芒種は前日と違って程よい曇空でした

2012年の芒種(6月5日)は陽射しが強く暑かった前日とかわり過ごしやすい曇の天気でした。
自生地は春の花が終わり、夏の花には少し早い時期で、ハナムグラが所々に見られるくらいでした。観察路の両側はヨシやオギの壁になり左右の展望は全く効かなくなりました。

左はタデ科ギシギシ属のノダイオウ(野大黄)。大黄は根茎より作る生薬の名前で、野大黄は文字通り野に生える大黄の意味です。
環境省レッドリスト準絶滅危惧(NT)で埼玉県では11年の見直しで絶滅危惧A類(CR)に格上げされました。河川改修や湿地開発などとエゾノギシギシとの競合で少なくなっており、現在確実な生育記録はサクラソウ自生地だけだといいます。
円内は花穂の翼状内花被片をアップ。他のギシギシ属と違い中にこぶが無いのが特徴です。

芒種(ぼうしゅ)は田植えの開始時期でしたが、現代では田植えはもっと早くなっています。

ヨシやオギが2m以上になり天然記念物の碑はもうほとんど見えません。遠くのさくらそう水門も上の方がようやく見えるだけです。
カヤツリグサ科のトダスゲは環境省レッドリスト絶滅危惧B類(EN)。一時絶滅したと思われたが現在では各所で保護が進んでいるようです。別名アワスゲ。
ユリ科のシオデは托葉が変化した巻きひげ(あちこちに長く伸びている)で他物に絡みつく。若い新芽は絶品の山菜と言われます。雌雄別株。丸い蕾も付いています。
これから自生地全体に白い花穂を咲かせるサクラソウ科のオカトラノオ属。A区の早咲きの所にはオカトラノオとヌマトラノオの雑種と言われるイヌヌマトラノオが花穂を立て始めました。
キンポウゲ科のノカラマツが自生地全体で蕾を揺らせています。環境省レッドリスト準絶滅危惧(NT)。
オオバコ科のオオバコ(大葉子)が観察路を覆っていました。靴底などで種子が運ばれます。雌しべ先熟で右枠内の花穂の上方には白い柱頭が見え下方には雄しべが見られます。

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