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「啄木の文学を楽しむ」その三

5月19日(土)さいたま市市民活動サポートセンター九階ラウンジで「啄木の遍歴」をテーマに「啄木の文学を楽しむ」の三回目(通算では44回目)を実施しました。「東海の 小島の磯の 白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」、「頬につたふ なみだのごはず 一握の 砂を示しし 人を忘れず」、「いたく錆びし ピストル出でぬ 砂山の 砂を指もて 掘りてありしに」、「砂山の 砂に腹這ひ 初恋の いたみを遠く おもひ出づるひ」など、啄木には一寸間違ったら、気障ったらしい感傷過多、と評されかねない「危うい」歌が多くありますが、故郷を追われて生活苦の為に北海道を転々とする遍歴がありますので、それと合算して辛うじて救われている、の感がありますね。天才とは無限の苦しみを代価として支払わなくてはならない宿命を伴っているのでした。読者は、単純に和歌の世界をエンジョイ出来ますが。 


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さいたま市市民活動サポートセンター