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「啄木―天才の栄光と悲哀と」

「石川啄木の文学を楽しむ」シリーズの一回目(通算では42回目)はさいたま市市民活動センター九階ラウンジで実施しました。「よごれたる手を見るーー ちょうど この頃(ごろ)の自分の心に対(むか)ふがごとし。」啄木の死後に出版された「悲しき玩具(がんぐ)」所収の歌。甘い叙情性は消え、切迫した生活苦の中の虚無的な心情が吐露されていますね。岩手県生まれの明治時代の天才歌人。現代でもなお若者を中心に根強い人気を誇っているが、その人生は悲しみと苦労との連続でした。華やかな名声の裏側では様々な中傷や悪評がありますが、話半分に聞いたとしても血の通った一人の人間であることに間違いはありませんので、醜い面や短所があったことは事実でしょう。しかし、表現者は、表現された作品だけが問題とされるべきでしょう。その素晴らしい詩と短歌、小説を後世の私たち読者は専ら楽しむのがよいのです。その、ともすれば
感傷過多に陥ろうとする甘さを、心行くまでエンジョイしようではありませんか、大いに!


 
   


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