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嵐が丘の魅力の秘密に大接近

9月最後の学びを楽しむ、ではエミリー・ブロンテの「嵐が丘」(Wuthering Heights)をテーマとしました。

愛と憎とは写真の陰画紙と陽画紙のように切っても切り様が無いほどに密接・不可分の関係にあります。そして愛が人間性を代表する以上に憎悪は、激しい憎悪の感情は「人間らしさ」を時には強烈に演出する。

ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサではありませんが、愛の対極は無関心であり憎しみではない、のですね。その意味で激しい憎悪と復讐心とは愛情から生まれ、そこから大きく変形し、異常に突出した怪物のような人間感情の産物。

人間の世界はただ単に美しいだけの平和な世界ではない。醜い憎悪が嵐のように吹き荒れる荒野そのもの。復讐心に燃えるヒースクリフと一体となって、極限までこの忌み嫌うべき感情に浸りきってみましょう。

カタルシス(心の浄化作用)によって、この作品を読み終えたとき私たちの身内は清浄そのものと化している事でしょう。傑作の一つの鑑賞法です。



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