NPO法人華齢なるケアマネたち
                             

第100回さいたま福祉研究会(華齢なるケアマネたち)

■第100回記念講座■
  -公開事例検討会-

☆テーマ:「地域で暮らす高齢者支援を
               考える」

☆開催日:平成22年11月6日(土)
      13:30〜16:30
☆場所:埼玉会館 3階 B会議室
☆参加者:38名(会員17名)

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13:30 オリエンテーション
      開会の挨拶

13:40 事例検討会:4ツールの説明
      〇例提出理由等について
      ICFについて
      生活歴について
      そ鬼屮好吋献紂璽襪砲弔い

14:20 〜休憩〜

14:30 講義           
    講師:日本社会事業大学
    専門職大学院准教授 木戸宜子先生

16:00 振り返り
16:20 アンケート記入
16:30 閉会のあいさつ
16:45 交流会 
    

◆一部:「4ツールの説明」
運営委員4人が各ツールの概要および使用する目的について説明しました(一人5〜6分)。

1.事例提出理由・介護状況・家族構成について
○ケアマネが悩んでいる、困っていると感じているケース、事例として取り上げたいと考えているケースについて、ケアマネが漠然と「大変=困難」であると思っているだけで、具体的に、何がこの事例を困難にしているのかはっきりと、つかめていないことが多い。まず、この事例を取り上げた理由を、担当したケアマネ自身が明確にし、考えをまとめるために記入する。

2.ICFについて
健康状態、心身機能・構造、活動、参加、環境因子、個人因子、(主観的体験:上田敏先生)
○ICFは「国際生活機能分類」と訳される。「生活機能」つまり「人が生きることの全体像」を総合的にとらえ、それを関係者全員が理解しあえるよう図に示したもので、共通言語となるものである。H18年介護保険法の改正により、予防給付(要支援1,2)にこの考え方が取り入れられた。

3.ライフヒストリー
○利用者に合った支援を考える上で、利用者及び家族の生き様や考え方を理解することが必要であり、そのためには、彼らが生きてきたライフヒストリー(生活歴)を理解する必要があるのではないだろうか?生活歴とはただ単にその人の経歴を指すのではなく、その人の生き様といってもよいだろう。


4.週間サービス計画表
○サービス利用者の視点から利用者及び家族の全体的な生活のイメージを抱くものとして効果的である。

《狙い》なぜケアマネジャーとして地域ケアを考える必要があるのかを理解する。
○介護保険サービスで対応できる範囲には限界があり、自分の業務に行き詰ったときにどうしたらいいかをわかっておく必要があるから。
○地域内のサービスや資源には限りがあり、一人の利用者に集中的にというより、地域全体で効率的・効果的にサービスを活用することが求められているから・・・・

《3つのポイント》
。岨瓩慮守りや支援体制
∋例のストレングス
A氏の認知症の今後の進行、それに対する支援について

《事例検討の展開》
〇例の取り組みのあり方
・個別対応として
・地域としての対応として
▲法璽困梁え方
・表出されているニーズ
・隠されているニーズ
事例のストレングス理解
げ歛蠅良疂弉
・親子の老々世帯の特徴の理解
・地域に点在するニーズの集約
ッ楼茲竜模
・担当エリアの規模を捉える
Ε廛薀鵐縫鵐
・連携やネットワークによる対応のプランニンング
・ソーシャルアクション

【振り返り 
《ストレングス関連》
・支援しない支援もあることに気付いた。ただこの根拠を説明できなくてはいけないことも学んだ。
・施設のケアマネジャーで閉じこもりがち。問題点ばかりに捉われていた自分は勉強になった。
・ストレングス、強みを探るという考え方は面白いと思った。違った角度から見ることにより深刻にならないでいける。
・問題の後にストレングスが隠れていることに気付いた。
・ストレングスと弱みは表裏一体。問題点にばかりに捉われすぎていた。
・ストレングスを認めると問題が軽減する。高齢者も頑張っていると認められるとうれしい。
・問題点ばかり見ていた事に気付いた。もっとストレングスを見ていかなくては・・・・。
【振り返り◆
《ニーズの捉え方関連》
・問題点に対して何でも介護サービスで解決しようとしていた。インフォーマルなサービスに繋げていきたい。
・サービスの事のみで地域支援は忘れていた。(地域支援は包括の役割と思っていた。)
・すぐにサービスにつないでいたことに気付いた。
・地域と連携する事により大きな支援が出来る。サービスを埋めるプランナーケアマネになってはいけない。

《地域ケア関連》
・ケアマネジャーとして問題が大きすぎてびっくりしたが地域を巻き込んだ支援を学んだ。
・個人情報、インフォーマル支援の大切さに気付いた。
・地域を狭い意味で考えていたことに気付いた。
・地域を巻き込んだ支援は、ケアマネ一人では出来ない。
・日々行っている仕事の中で、地域を巻き込むことは難しいと感じている。これからはどんどん地域をを巻き込んでいきたい。
・問題を深刻に考えずにもっと地域と連携を取ることが重要。

《その他》
・焦点をどこにあてるかが大切。
・ICFや生活歴は使ったことがなかったが、自分の業務の中で使っていきたい。
・問題に直面した時には、積極的にかかわるのか、関わらなのか、どちらにしてもその根拠を説明できなくてはいけない。
・ヘルパーの立場から・・・・ヘルパー全員にもサービスの意味を意識させたい。ケアマネジャーとも同等に話せるようになりたい。
◆二部「事例検討会」-講義-
【事例】
 利用者は、造成地に25年前に転居。地域は全体的に生活レベルの高い地域で、周りはつかず離れずの関係である。戸建ての住宅地で、全体に高齢化している。本人は81歳で娘(60歳)と2人暮らしである。夫は10年前に心疾患で死去。
 利用者は、判断力に欠け,理解力に乏しい未婚の娘の世話をしてきた.。最近、利用者自身が自宅がわからず、他人の家に入ったり、ごみを集めたり、他家の郵便物を持ち出し開封する等の問題が出てきている。また、衛生面の行為が行えていないため、ケアマネとして、もう少しサービスの導入をしたいと考えているが、本人・家族とも「困っている」という意識がないため対応に苦慮している。
 隣人も、民生委員に対して「困っている」と時々電話で相談。民生委員は地域包括支援センターと相談し介護保険の申請を行った。民生委員や隣人から相談されたケアマネは、「本人及び家族への支援をどうしたらよいか」及び「地域との連携をどのように図ったらよいか」悩んでいる。



       (交流会風景)

【運営委員より】
御蔭さまで第100回記念講座を無事終えることがでできました。

今まで担当の利用者だけに目が行きがちだった方々も地域を考えるきっかけになったのではないでしょうか?

★来年は10周年を迎えます。
今後もケアマネの質を高めるために一緒にいろいろと勉強して行きたいと思っていますので宜しくお願いいたします。
      (N氏の散歩道)

【12月勉強会案内】
☆日時:12月11日(土)
    9:30〜12:00

☆場所:浦和コミュニティセンター 10F第6集会室
☆テーマ
「生と死をともに考えてる」(2)
 -看取りに焦点をあてて-
☆ファシリテーター:梨本

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