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2017年6月5日の芒種は朝から晴天だった。いつものように開かずの正門の横から入って下の堤防のノリ面を見るとクララが盛りは過ぎていたがまだ多くの花穂をたわませていた。
A区沿いにはヒメジョオンが群生していた。ヒメジョオンは1865年頃観賞用に北アメリカから移入され、当時は柳葉姫菊として珍重されたようだが、その繁殖力の旺盛さから要注意外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている。
でもこれ程人間様の勝手なことはない。わざわざ輸入しておいて繁殖力が強いので生態系を破壊すると手のひらを返されても植物にとっては迷惑千万な話だ。
自生地ではノカラマツやオカトラノオ属が花穂をつけ始め、ヤブジラミが白い花を複散形花序に付け、クララやノビル、クサノオウの花も見られ、シオデが小さな蕾を球形に付けていた。トモエソウやオニユリはまだだ。
昭和水門から下っていく途中にセイヨウアブラナが群生していたが、ここにも若干菌えいが見られた。荒川土手では今年は特に多く見られ、あまりに奇怪な形で大きく膨らんでいるので虫こぶと思ったが、調べてみると菌が原因の菌こぶ(菌えい)という。アブラナ科植物の白さび病で、その形の特異さが特徴という。
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オカトラノオ属は雑種を作りやすいという。進化の一過程だろう。 |
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ノカラマツはキンポウゲ科の多年草でこれからの自生地の主役。 |
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